犬日記

役に立つことは書かれていない日記

讃岐うどん

最近、東京では讃岐うどんブームのようで、街のあちこちでお店をみかけます。
私は香川県にある大学に通っていまして、お金が無い時にはよくかけうどんを食べていました。
今思い返せばとても美味しかったのですが、その頃はバイト代が入る直前なんかはずっとうどんだったので、「うどん」と聞くと「うぅ…、あと○日の辛抱かあ」というパブロフの条件といいましょうか、なんとも暗い気持ちになってしまうのです。
それはさて置き、香川県には本当にたくさんうどん屋さんがあって、大学の近辺だけでも2、3軒あり、中でも学生に人気があったのが「亀城庵(キジョウアン)」というセルフサービスのうどん屋さんで、昼時にはトラック野郎のおっちゃんとかでひしめきあっていました。
この店に人気が集中していたのは特別美味しいからではなく(もちろん普通に美味しかったのですが)当時、かけうどん(小)で170円という安さに我々貧乏学生は通わざるを得なかったというか、とにかく大学内でいったことない人はいないんじゃないかなという程の人気ぶりだったのです。
大学にも慣れ、亀城庵に行くという事を「キジョる」と言うようになればもう大学になじんだ証拠、一人前の大学生といえるでしょう。
そんなわけで東京のうどんブームには今ひとつ乗り気になれない私ですが、懐かしいあの風景を思い出すと、久々にキジョってみたくなるのだから不思議です。