犬日記

役に立つことは書かれていない日記

絶叫のツボ

ikuko22011-05-23

チョコの怖いものが地震・雷・火事・イクコだとするなら、私の怖いものは地震・幽霊・火事・ヨシコ(母)といった感じで、恐怖のポイントはどこにあるかというと「生命の危機を感じる」または「存在そのものが謎に包まれてわけがわからない」というところでしょうか。
それぞれの項目を仕分けるとチョコの場合で言うなら前者に含まれるのは私の存在で(多分、逆らうと殺されるぐらいは思っている気がする)後者はそれ以外といったところでしょうし、私の場合で言うなら前者は地震・火事、後者は幽霊とヨシコでしょう。
話をしていて時々、バグったのかな?それとも何かと交信しているのかな?姿は人だけど本当は宇宙人なのかな、電池で動いてるのかな?と空恐ろしくなるヨシコについては説明するまでもないのですが、幽霊の方はなんというか、いるんだかいないんだか、恨んでるんだか怒ってるんだか、悪気があるのか無いのか等など、はっきりしないところが怖いのです。
勿論私もいい歳して幽霊が絶対にいるとはにわかに信じ難いのですが、絶対いないとも言い切れないしおまけにあいつらのエピソードときたら逆恨みにもほどがあるだろ!といった不条理な嫌がらせ具合ではありませんか。
何か酷い事をされた人間に仕返しのため出現するといった法則が成立しているのなら私だって清く正しく生きようと努めますし大して怖くはありませんが、たまたま通った道が死んだ場所だったとか、処刑跡地だったとか、恨んでいる人にプロフィールが似てたからとか、ひどい場合には夜中にトイレに行っただけで赤いちゃんちゃんこを着せたように惨殺とか、トンネルを通っただけでメダパニにかかって崖から落とされかけるとか、あまりの不条理さ加減。
出てきたことを想像するだけでちびりそうです。
そんな目的不明・意味不明・神出鬼没・防御、対処ともに不能な上、話し合いの余地が1ミクロンもない存在を、どのようにして怖くないと思えというのでしょう。

そんなわけで私がお化け屋敷に怯えるのは、決して驚かせてやろうと手ぐすね引いてるアトラクションや役者たちにではなく、もしかしたらこの中に本物がいたらどうしようというところがポイントなのであって、ギネス級の怖さだとか子供だましの怖さだとかは関係ないので、意外性を面白がって「ここならそんなに怖くないから大丈夫」「一緒なら怖くないよ」などという意味のないフォローをしながら無理矢理お化け屋敷に入れようとするのはやめていただきたい、と、1時間ほど切々と夫の人に『なぜお化け屋敷が嫌なのか』を説明したところようやく諦めてくれました。

再来月にオープンする富士急ハイランドの新絶叫マシン「高飛車」に乗りに行こうと誘ったところ、絶叫マシンが苦手な夫の人が「じゃあ代わりに一緒に戦慄迷宮(とっても怖い)に行ってくれる?」というので、デパートの屋上のお化け屋敷ですら怖くて入れないのに行けるかっボケ!っていうか同伴してるおみゃーが幽霊だった日にはどう責任とってくれるんじゃ、ごるぁ!ともう少しでちゃぶ台をひっくり返しそうになりましたが、交渉の甲斐あって絶叫マシンだけ乗りに行けそうです。



チョコ写真。
以前、アイドルの女の子が顔の周辺に手を開いてポーズをとると可愛く見えるので写真に写る時はそうしてます、と言ってたのを聞いて、犬も可愛くなるのかなとやらせてみたのですが、特に変化があるようには思えません。