犬日記

役に立つことは書かれていない日記

神の雷

ikuko22011-05-17

友達からもらったクッキーの袋が急にパンパンに膨れたのを不思議がっていると、大雨が降ってきました。
そういえば今日は大気が不安定だって天気予報で言ってたなあ、どうしよう雷まで鳴ってきちゃって夕飯の買い物に行くのが億劫だなあと、黒い空を睨みながら考えていると、足元にフサフサした物体がまとわりついてきました。
さっきまで廊下で熟睡してたのに何か用かい?フサフサや、と足元を見ると、チョコが宮崎アニメの如くぶるぶると震えながら、息も絶え絶え必死な目をしてこちらに何かを訴えています。
だいたいの犬はそうだと思いますが、チョコも雷は小さいころから大嫌いで、あまりの恐怖に尻尾はカギ形に固まり、動機が早まるのか息はハアハアと荒く、お尻のあたりの毛は逆立つぐらいです。

やれやれと思いつつも私は震える14kgの巨体を抱き上げ、抱きかかえたままソファーに座りました。
「なんで私がこんな目にあわなきゃなんないの!」とでも言いたげに、わけもわからず恐怖に駆られ私にしがみつくチョコを観察しながら、太古の昔、人間もこんな風に雷に怯えたんだろうなあ、そんでもって神が怒ってるに違いない!マジヤベー!とか考えたんだろう、いつか犬も進化してあんなのただの放電現象だと理解できる日が来るのだろうか、と退屈しのぎの妄想をしつつ、神の怒りが静まるのをチョコと待つのでした。



チョコ写真。
雷が鳴りやむとまた元通り熟睡するチョコ。
あまりの態度の違いに、雷の動画を大音量で流してやろうかと思いましたが、また抱っこも大変なのでやめて、代わりに美味しそうにクッキーを食べていたら慌てて起きてきました。
もちろんあげません。