ヨシコ
ニガシオの方では母ヨシコがどれ程アンポンタンかを語ってきた私は、さすがにもうネタは出尽くしただろうと思っていたのですが、それは認識不足だったことを今回の帰省で強く痛感しました。
話は3日ほど前にさかのぼるのですが、実家のテーブルにあったみかんを食べようと手を伸ばすと、ヨシコが
「あ、それちょっと古いでよ」
というので、見た感じ腐っては無いし大丈夫だと答えたところ
「でもカスカスやけんなあ」
と言うのです。
カスカス…、古いものの意味を表すにしてはちょっと間違っているような気がしたので、『カスカスってどういう意味?』と訊ねてみたところ
「なんていうたらいいかなあ…ヒネヒネって言うか…」
と答えられたのです。
ヒネヒネ…?ますます訳がわからなくなったので頭をヒネヒネしながらどういう意味なのかを考えていると
「ヒネヒネっていわんかなあ、うーん…そうやなあヒネヒネっていうかヒバヒバかな」
と自信たっぷりに答えられてしまいました。
ヒバヒバ…!?ここまで来ると意味がわからなくて訳わからんというよりヨシコの脳内が訳わからんです。
古いみかんの水分がとんでいてスカスカになっているならわかるけど、カスカスやらヒネヒネやらヒバヒバとは言わんやろと突っ込んでも
「でも私はそう思うんよ」
と開き直る始末。
右脳だけで会話するなんて渋谷の女子高生みたいだねと私が嫌味を言っても
「ふーん、すごいなあ……私」
と真剣に答える母の姿に、こいつと同じ遺伝子を持つ自分も、もしや将来やばいんじゃないかと蒼ざめた実家でのある日の出来事でした。
チョコ写真。
帰省する前日、1番お気に入りのヒモ遊び中。
人間が引っ張るように上手く体を使って反動を利用しながら引っ張ります。
犬って賢いなあと感心させられる時です。