犬日記

役に立つことは書かれていない日記

犬を見る目

ikuko22005-02-07

先週、「ポチたま」というペットを題材にした番組を見ていたところ、ゲストに出ていた中年男性のタレントさんが「自分が犬に話し掛けるような人間だとは思わなかった」と、犬を飼いはじめてからの自分の変化について語っていました。
それは私も同じで、チョコを飼う前までは自分が動物に話し掛けるような人間だとは思っていませんで、ああその気持ちよく分かるなあとテレビの前で頷いてしまいました。
私は昔から種類に関係なく動物はなんでも好きでしたが、「かわいいっ!」や「よしよし」などと自分が感じた気持ちを口に出す事はあっても、ちょっとした挨拶(「おはよう」や「ただいま」など)や、「帰ろうか」とか「どうしようか」などと質問したりするような事はありませんでした。
そんな事を言っても人語を解さない動物に気持ちが通じるはずがないことは常識ですし、返事を返してくれない相手に話し掛けるのは無駄だと思っていたからです。
正直、チョコを飼う前までは愛犬に話し掛ける人たちのことをあまり微笑ましくは思えず、のめりこみ過ぎなんじゃないのと感じる姿に呆れる気持ちを抱いた事もあったぐらいですから、チョコが来た頃の私はほとんどチョコに話し掛ける事はなく、躾をする際の命令や誉めたり怒ったりする以外に何かチョコに向かって喋った記憶はありません。
それがいつの頃からか一緒にテレビを見ている時は(といってもチョコはぼーっと画面を見つめているだけですが)「チョコ、これ○○なんだって、すごいねえ」とか「最近は物騒だねえ、チョコ」などと話し掛けるようになってしまいました。
今となってはわかるのですが、飼い主にとって自分の家の犬は「犬」という動物ではあるけれどただの「犬」ではないのです。
今でも私はどんな犬も大好きで、どんな犬もかわいいとは思っていますが、飼って初めてわかるかわいさがあるのだとわかった今、やはり私にとってチョコは特別な家族なのだということをテレビを見ながら改めて感じました。



チョコ写真。
掃除機の後姿を見つめるチョコ。
「別に怖くないわよ!」とでも思っているのでしょうか。
でも吸い込み口が振り返るとものすごい勢いで逃げ出します。
弱虫毛虫です。