犬日記

役に立つことは書かれていない日記

意思の疎通

ikuko22007-02-15

3年もの時間を一緒に過ごすと、例えその相手が犬であったとしても何を考えているのかだいたいは理解できるようになるものです。
静かに佇まいジトッとした目でみている時、人の膝に顎を置いて上目遣いでジーッとみている時、バックステップで小躍りしながら目をまん丸にしている時、それぞれの視線には「退屈なんだけど・・・」「抱っこしてよ〜」「ウンコしたから見に来てちょ!」とチョコの言いたいことが詰まっています。
昔の日記にも書いたと思うのですが、飼い始めた頃は犬がそれ程たくさんの感情や意思を持っているとは想像していませんでした。
それまでの私にとっての犬とはどんな時でも遊んでもらえれば喜び、放って置けば勝手気ままにひとり遊びをする生き物というような認識でした。
なぜそんな風に思っていたかというと、それまで身近にいた犬たちの大半が広い庭や田んぼに放し飼いにされている田舎住まいの外飼いの犬たちばかりだったので、そのイメージがすっかり定着してしまっていたのです。
そんな自分のペースで子犬のチョコと長時間遊んでいると急にそっぽを向かれたりする度に嫌われたのだろうかと悩んだりしたものですが、今になって考えてみるとただの遊び疲れだったり遊びそのものにちょっと飽きているだけで、放置すればよかったことなのですが、当時はそれが理解できずよくネットで調べていた気がします。
現在では自分のして欲しいそれを今ならしてもらえそうかとチョコは様子を伺ってから要求して来るようになり、私もチョコがして欲しいと意思表示するまでは基本的にほったらかす事にしています。
まあそうは言っても人が何か食べていたら物欲しそうに顎をすりつけてきますし、雨の日の散歩では自分が早く帰りたいと急かすくせに家に到着すると「あんなの散歩じゃない!」と不機嫌になったりと何もかもの意思の疎通が図れているわけではありませんが。
いつかはそれすらも通じ合える日が来るのかもしれないという期待は今はまだ持てません。



チョコ写真。
「お膝に乗っけてくれないと本気で拗ねちゃうよ」のチョコ。
この表情が出ても尚放置すると



「グムッグムッ・・・キュゥゥゥゥ〜ン、フゥゥゥゥ〜〜〜ン」



とかいう悲愴そうな甘えた鳴き声を発しながら部屋から出て行きます。
それでもまだ放置されると倒れるような格好で廊下で不貞寝してしまいます。