犬日記

役に立つことは書かれていない日記

暑さは続くよどこまでも

要求チョコ

暑さが続くと我が家には様々な怪奇現象が起こります。
読みかけの本は336ページ8行目を20回以上読み直しても先には進めず、冷めた紅茶はレンジで何度温め直しても再び冷めてしまうのです。
ソファーで体を休めると、この世のものとは思えない憎悪に満ちた視線を背後から感じ、恐ろしさのあまり目を瞑って邪気を払おうとすると、突然鋭い牙を持った黒い獣がどこからか現れ、湿り気を帯びたその鼻先で私を突きまわすのです。
恐ろしさに震える私は獣の怒りを静めようと、もう1時間以上ゴム製のボールを投げ続けているのですが、投げては拾い返され拍手を求められ、投げては拾い返され賞賛を求められの無限地獄。
わが身に降りかかるこの恐ろしい怪奇現象は全て暑さのせい、連日の猛暑によって夜になっても道路がいつまでも暑く、毎日ちょっぴりしか散歩をしてもらえないチョコの怨念が引き起こしているのです。
っていうか、いい加減ボール遊び飽きてくれ。


「あのね暑いのは私のせいじゃないし、だいたい散歩に行ってもすぐへばって帰らざるをえなくなるのは私のせいじゃないと思うし、それから私読書中だからもうボール遊びしたくないんだけど・・・」


と、チョコの恨みがましい目に向かって訴えても、咥えたおもちゃをぐいぐいと押し付けて『はよ投げれ』と要求してくるこの図々しさ(誰に似たのかという質問は受け付けません)


連日の猛暑で各方面に色んな被害が出て大変みたいだけどあんたの夏の暮らしぶりじゃ関係ないよね〜と友達からはよく言われる私ですが、我が家も例外ではありません。



チョコ写真。
「はよ投げれ」と要求中のチョコ。
何でしょうこのふてぶてしい目は。