犬日記

役に立つことは書かれていない日記

二次災害

ikuko22010-12-03

年末が近づくにつれ、夫の人はたいそう仕事が忙しいらしく、このところ部屋に籠りっぱなしの事が増え、そのしわ寄せはチョコにもやって来ているようです。
どんなにしつこく誘ってもやる気がない時は絶対にかまってくれない私と違い、しつこく粘りさえすればその気がなくてもいずれ遊んでくれる夫の人の事を熟知しているチョコは、私のやる気無いオーラを感じると、すぐさま夫の人の足元にすり寄るという術をいつの間にか身につけたみたいで、仕事中の夫の人にまとわりついてはよくかまってもらっているのです。
しかし、ここに来て本当に忙しくなったため集中して仕事を片付けたいと思っている夫の人は、連日、天の岩戸の如く、リビングの隣にある仕事部屋の扉をピッタリと閉じてしまっているため、チョコは何とかかまって貰おうと必死です。
最初は無理やり開けようと扉を鼻でゴスゴス押したりしていたのですが、これでは開かないと悟ると、次は扉に向かってわざとおもちゃをぶつけて音を立て、注意を引いて開けてもらう作戦に出たりと、犬なりに色々と考えているようです。
そんな姿を、私はソファーに寝そべって本を読むふりをしつつ観察しているのですが、新たな作戦が失敗するたびに笑いたいのをこらえるのも一苦労です(笑ってしまうと、チョコは自分に注目してくれている事を察知し、今度は私にまとわりつくのです)
結局、なにをしても出てきてくれないとわかったのか、最近のチョコは扉の前でお座りをして、夫の人が仕事を終えて出てくるのを、ハチ公のようにひたすらじっと待っています。
1時間でも2時間でも(時々休憩して寝そべったりもしますが)待ち続けるその姿に、結局は私の方が折れ、最近ではチョコの遊びにつきあう時間がどんどん増えている毎日です。



チョコ写真。
夫の人の出現をひたすら待つチョコ。
ドアノブを見つめ続けるその背中は


「この銀色の棒が動いたら出てくるの」


と語っているように見えます。
その粘り強さ、飽きっぽい私に少しでもわけてほしい。