犬日記

役に立つことは書かれていない日記

また来てしまった…。

今年はもうさすがにないと思っていたのですが、何の因果かまたまたまたまたも、イスラエルの土地を踏みしめてしまいました。
リゾート都市テルアビブは小春日和でありまして、大変過ごしやすく、人々は相変わらずおおらか且つおしゃべり好きで人懐っこく、そして相変わらずアジア人の私が珍しいようです。
昨日も大通りで信号待ちをしていたら背後から聞こえてくるのは


「コニチワ!ドモアリガトウ!ゲンキデスカ!」


という、前後の脈絡がまったく理解できない怪しい片言の日本語です。
一応確認のために付近を見渡しはするのですが、その呪文を理解できそうな人間はやっぱり私一人だけのようなので、嫌な予感がしつつも意を決して声の方へ振り向くと、


『よっ!やっぱジャパニーズか!俺の日本語グッジョブだろ?』


みたいなドヤ顔で、原付に乗ったお兄さんがニコニコしながらこっちを見てるのです。
せっかく日本に良い印象を持っていそうな異国人(ここでは私の方が異国人なのですが)の機嫌を損ねるのは由々しき国際問題、ここは全国1億2千万人の日本人を代表して、精一杯のお愛想で接待させていただきます!な気持ちで「すごいすごい、日本語上手ですね」と返答すると


「n?・・・いあショうグ、オサカ(←この辺からもう聞き取れない)%^&&*&*\;\(←この辺たぶんヘブライ語)」


みたいな、俺日本語それしか知らないんだよね、お前もちろん英語は話せるよな!といった後は野となれ山となれ的返答を無邪気にしてくるのがこの地の人達のお約束。
ここからの会話はすべて私の英語力に委ねられるというこの緊迫感、自分が四たびイスラエルに来たのだなと強く痛感する一時です。

そんなわけでテルアビブではちょっとそこらを散歩していると、こんなことが日に何度もあるので、散歩に行くにも一苦労です。
それは英語が話せるようになったらすべて解決するのでは?とかいう現実的じゃない解決策は議論の余地なしなので置いておいて、イスラエルにこれから行かれる英語に自信がない人は、現地人の片言アタックには是非とも気を付けてください。



チョコ近況。
友人が住み込みでチョコの世話をしてくれているので、スカイプでチョコの様子をあれこれ訊ねたりと、あれこれおしゃべりしていると、チョコはパソコンから聞こえてくる私の声に驚いて家中を駆け回り、何度も飛び跳ねた後、お気に入りのバスケットボールにマウントしまくっていたそうです。
チョコと暮らして早7年。
あやつのすべてを理解するにはまだまだ時間がかかるみたいです。