犬日記

役に立つことは書かれていない日記

2015年も終わりが近づき

ikuko22015-11-24

3年ぶりにこんにちは、21世紀に入って早15年、イクコ・ザ・ワールド17歳!今年も相変わらずだらしない生活ぶりですが・・・とか言ってる場合じゃないイクコ先月で40歳、娘が1歳7カ月になりましたINカナダでございます。
先日、「年賀状?めんどくさー」な私に、律儀にも毎年毎年年賀状をくれる3人のうちのひとりへ5年ぶりにメールで


「久しぶり〜、私は去年子供を産んで、先月カナダに引っ越してきたよ、まだ荷物が整理できてなくて住所録がみっかんないからとりあえず住所教えて。メープルシロップ送るから、他にろくなものがないし」


と連絡すると


『え?ごめん意味が分かんない、事件が多過ぎて理解できない』


とだけ書かれた返事がきました。
そうでしょうともそうでしょうとも、私にだって訳がわからないです。だからとりあえず住所教えて。


そんなわけで私は先々月、夫の人の仕事の都合でトロントから1時間ほど行ったところにあるとある街に引っ越してきました。
生活ぶりはと言いますと、東京のど真ん中からカナダの田舎に来たわけですから、カルチャーショックの連続である事は言うまでもなく、時間の流れ方までも違うように感じる日々、人々も大らかで気が長くて親切、そしてとても雑です。
一度たりとも時間通りに事が運んだためしがなく、午後3時の約束は午前11時に、午前10時の約束は午後2時半に、雨の日の約束はなかった事にといった感じで、まったく悪びれることなくニコニコしながら約束の時間外にやって来て(時には来ないことも)親切丁寧かつアクティブに(そして謝罪はない、だって悪い事じゃないから)対応してくれます。
こんなにいい人達なのに・・・先進国なのに・・・なのにどうしてカメハメハルールなんだろう・・・てかここはチリか!キー!と、行き場のない複雑な乙女心を抱え、どうすればいいのやら困り果てる私を余所に、カナディアンたちは英語でなおも話しかけ続けて来ます、まったく心が通じ合う気配を感じられません。

その上周りは外国人だらけ(いやここでは私が外国人なのは重々承知してはいますが、それでもね)英語しか聞こえてこないし(当り前じゃ!)まだ11月なのにもう雪が積もってるし(カナディアンに言わせるとこんなの始まりの始まりらしいけど)てか雨でも約束をなしにされるような土地なのに、雪とかどうなるのよ!まさか連絡もつかないとか?・・・嗚呼。この先こんな事でやっていけるのだろうか・・・とよろよろ倒れて思い悩もうものなら、光の速さで1歳7カ月のミニ怪獣が腹の上に馬乗りになってきて


「おかーやん、なにさぼっとんじゃ!遊ばんかい!」


とでも言いたげに、ドスドス跳ねて無慈悲な攻撃をして来ます、思い悩むような贅沢は許されておりません。
ああ、あの時間をつぶすように過ごしていた究極のだらしない貴族生活、あの静寂は・・・あのだらーっとした悠久の時は何処に…、しかもなんでこんなミニ怪獣にトランポリンにされにゃならんのじゃ、わしゃボクサーと違うん…グハッ!やめんかみぞおちに乗るのは!このガキャあ、ええ加減にせんといわっしゃげるぞ!みたいな日々を送っております。
もう今日が昨日なのか明日なのか今日なのかさえもわからない忙しさ加減です。


そんな生活ではありますが、ミニ怪獣が眠った静寂のひと時に、ベランダから見える銀世界をチョコと眺めつつ


「チョコや、ずいぶん遠くまで来たねえ」


と、日本茶をすすりながらつぶやく毎日でもあります。
このペースで遠くに行き続けるなら、10年後は火星で有機野菜でも作ってるんじゃないか、その傍らにはサイボーグチョコかiPSチョコがいるんじゃなかろうかと思う今日この頃です。




チョコ写真。

洗濯物の上で寝るチョコ。
引越しの際に古くなったチョコベッドを処分してしまったのですが、まだひとつしか買ってあげていないベッドは寝室にあるため、リビングではちょっと不便なようです。
少しでも床に置きっぱなしにすると寝られるので、我が家の服はいつもチョコの毛まみれです。